軍内部のクーデター

okamakoto2005-03-15



2・26事件は、軍部内の「皇道派」対「統制派」の人事を巡る主導権争い、と言った類のものであった。軍首脳人事を巡り派閥間抗争が絶えず、多分に軍幹部の人事上の確執が真因である。(支持する親分の為に純真な皇道派将校が派閥クーデターを試みた)と考えられる。


その頃には、報道も完全な統制下、満州事変の成功で世論の支持を得た軍部は政治的影響力を飛躍的に増大させ、このような内部事件をも軍内部で封じ込む事が可能な体制となっていたのである。「軍と言論界の報道自由の戦いは5・15事件を期に9割方収束、この2・26事件で完成された」(和田洋一「戦時下のジャーナリズム」。)