2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「給料」は男が「働いた証(あかし)」

今でも記憶に残ることがある、当時から「中京・名古屋地区」は、保守的で且つ堅実経営で知られていた、或る名古屋の取引先企業経営者に「従業員の給与振込制」を熱心に説いていた。 「給与計算や、銀行からの現金引出し、各人給料袋への袋詰作業、現金持ち帰り時の…

銀行の合理化策

三億円事件は日本経済がアメリカに次いで世界二位の座を確保した68年(昭和41年)に起きているが、金融界の総合的コンピューター化もこの高度成長の波に乗るように急速に進展したように思う、 各行がこぞって「事務合理化室」や「電子計算課」を設け、銀行が最…

「三億円事件」

現金支払が原則である「給料・ボーナス」が、一体、何時から銀行振込制が当然視されるようになったのだろうか。過去の銀行勤務時の経験を思い出すと、その切っ掛けになったのは昭和43年暮れの「三億円事件」だったように思う。 東京・府中市郊外でボーナス運搬中…

「カネ」は「ATM」から出る

最近の子供達は、「給料や小遣いは銀行から支払われている」と、思い込んでいるのではないだろうか。夫の給料は妻が「暗証番号」を入れると、銀行のATM(現金自動支払機)から自動的に現金が出てくる。 銀行口座を管理しているのは働いている当の夫でなく、…

日本を駄目にしたのは誰か

実は、自分は「日本を駄目にしたのは女性だ」と主張し、この事になると妻と意見対立するのが常だ、と言うより女房の猛反撃を食らう、「このような日本にしたのは男性のせいよ」と。 昔の事を言って叱られそうだが、自分達幼い頃、朝一番に起きて薪をくべ、竃(か…

男性受難の時代

お昼時ともなるとコンビには昼食購入のサラリーマンの行列が続く、今時、家庭からの「弁当持参」は珍しいようだ、その上、妻から割り当てられる昼食代は年々削られ、手軽で安価なコンビニ軽食が流行っている。 家庭の中での妻の地位が高まったのに反比例して夫…

女性の地位

最近、朝の家庭風景で、出勤前の旦那が朝一番に、「洗濯物」を干して、家庭の「ご見出し」をしてから、子供の手を引いて幼稚園や学校へ送り出し、出勤する姿をよく見掛ける。 「男子、厨房に入らず」は既に一昔前の話、今は妻子が寝ている間に旦那が朝食の仕…

ガードマンに守られる「高級マンション」

もう一つ事例を挙げる、つい昨日の事である。都内のある高級住宅地のマンションに知人を訪ねて行った。そこは最近売り出された「防備が完備」が「ウリ」の高級マンションだった。 近くで当人に電話するつもりだったが生憎と何度電話しても繋がらなかった。訪…

若者の「シルバー席占拠」風景

バスと言えば、電車でもそうだが、近年では殆ど「シルバー席」が設けられている、ところが電車のシルバー席に、しばしば若い青年が複数で堂々と座席を占め、足を投げ出し友達同士で談笑したり、中には、うら若き女性が手鏡を出してお化粧に余念のないのを見掛…

やたら「プライバシー」をふりまく

ここ数年で日本は、さま変わりして「殺伐」とした国になった。これは「小泉政治」が始ってからの事ではないだろうか、反対者に刺客を送り込んだり、規制緩和で「格差社会」にしてからのように思う。 卑近な事例を引こう、先日バス停でバス待ちをしていたら、直…

「国会の形骸化」と「格差社会」

それと共に議会での真剣で緊迫した与野党の討論が影をひそめ、「国会」が形骸化し出した。国会の形骸化には議員の質の低下が決定的な要素となるが、それは「小選挙区制」が影響を及ぼした。 小選挙区制は、所詮「市会議員選挙」か「区会議員選挙」でしかない、…

日本没落のへの道程

実は、最初に「大統領的首相」を企図したのが中曽根首相だった。当時「国鉄は膨大な赤字を抱え」その始末が愁眉の急の「緊急の政治課題」だった。そこで「国鉄民営化」の旗印の下で「組合潰し」を企図したのが中曽根氏だった。 中曽根氏は内閣の下に「臨時行政…

「日本版NSC」(国家安全保障会議)の危うさ

これは、然し大々的には報じられてはいないことだが安倍首相誕生の暁には「日本版NSC」(国家安全保障会議)が創設され現実化すればこれは日本の将来にとって重大なことである。 議院内閣制の日本にあっては、建前として国の諸政策は、各省庁が起案し、法…

「小泉―安倍政治」の欺瞞

「総理大臣」という一国の頂点に立って国家を代表する人物の選出について、国民の直接の意志とは無関係に、たかだか「一政党の僅か数百人の投票」で決めると言うのだから、おかしな話だ。 今の時代は、政治も、社会も「マスコミ」次第、マスコミの中でも「テ…

狂気の世界「戦争」

「蟻の兵隊」の中で奥村さんが述懐しているように、奥さんや家族に戦時中の自身の「殺人の事実」を語ったのも、他ならぬ中国人被害者家族の言葉に打たれたからだった。 戦争は狂気の世界なのだ、実際の戦場となった国が最も悲惨な被害を受ける(今のイラクの現状…

好番組「NHKスペッシャル」「日中戦争」

去る8月13日の夜の「NHKスペシャル」では、「日中戦争は何故拡大したか」のタイトルで「南京大量虐殺事件」の一端が明かされていた。「南京虐殺事件」は昭和12年11月に起きている。 番組の中で明かされた「南京虐殺事件」の真相は、激しい日本軍の掃討作戦…

「南京虐殺事件」

日本軍は、上海方面にも戦線を拡大し、12月には南京城を攻略し、この時日本軍は一般住民や捕虜を大量虐殺した悪名高い「南京大虐殺事件」を起した。 今日では「日中戦争」と言われるが、当初「北支事変」と言われ、後に「支那事変」と称された。その「日中戦争…

日本「不幸への出発点」「日中戦争」

映画「蟻の軍隊」の映像からは、当時の日本兵による殺害被害者の証言や、その惨劇の現場を目の前で見た市民の声が「昨日の出来事」のように生々しく語られている。 中国では、昭和6年(1931年)「満州事変」が起き、その後、昭和12年「北支事変」が起き、昭和20年…

「命令者」は部下を放置し帰国

さて、この中国訪問で奥村さんは重大な証拠書類を見る事となる、奥村さんが訪ねた「中国公文書館」で、日本敗戦後中国派遣軍第一司令部軍司令官澄田中将と中国国民党司令長官との密約書があった。 映像には鮮明に「公文書」が映し出されている、それには『日本軍…

戦争は人間を「狂気」にさせる「マシン」

奥村さんが先ず向かったのは中国・山西省の山奥にあった「初年兵教育現場(処刑場)」であった、ここで奥村さんは自身の重大な告白をする。「自分はここで見も知らない中国人を刺し殺した」、「然し、それを境に自分も鬼になっていた」と。 日本軍は初年兵教育の…

残酷な「戦争の実態」

渋谷の「シアター・イメージフォーラム」と言う座席数僅かに数十席の小さな映画館を探し当て、75才になった自分と、70歳になった妻と一緒に、この「蟻の兵隊」を観てきた。 現在82歳(大正13年生れ)の奥村和一さんの戦争体験を通し、「戦争の真実」を見る大変…