2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

敗戦決意

「沖縄戦の敗因は陸海軍作戦の不一致にあると思う、沖縄は本当は3個師団で守るべき所で、私も心配した。梅津(参謀総長)は始め2個師団で充分と思っていたが、後で兵力不足を感じ1個師団を増援に送りたいと思ったときには既に輸送の方法が立たぬと言う状況であ…

戦争指導

「最初米英が「アフリカ」を攻略しよーとする計画の有った時、私は独逸がソビエト戦に重点を置くよりも寧ろ「アフリカ」に重点を置くように勧めたらどうかと、東條に注意を与えた事がある。之を先方に通じたかどうか、大島(駐独大使)の事だからはっきり解らぬ…

開戦不可避

「翌日(1941年11月30日)、高松宮が昨日の様子を聞きに来た、そして「今この機会を失すると、戦争は到底抑え切れぬ。12月1日から海軍は戦闘展開をするが、既にそうなったら抑える事は出来ない」との意見を述べた。」 「戦争の見通しについても話し合ったが、宮の…

東條内閣任命の経緯

「近衛の手記に、東久邇宮を総理大臣に奉戴云々の記事があるが、之は陸軍が推薦したもので、私は皇族が政治の責任者になる事は良くないと思った。」 「尤も、軍が絶対的に平和保持の方針で進むと言うなら、必ずしも拒否すべきではないと考え、木戸をして軍に相談…

対米開戦に際して

「開戦の際、東條内閣の決定を裁可したのは立憲政治下における立憲君主としてやむを得ぬ事である。もしこれが好む所は裁可し、好まざる所は裁可しないとすれば、之は専制政治と何ら異なる所がない。」 「終戦の際は、然しながら、之とは事情を異にし、廟議が…

日本の「戦陣訓」

日本軍には「戦陣訓」と言うのがあった、天皇から「軍人に賜りたる勅諭」から具体的に「行動基準」としてまとめられたのが「戦陣訓」で、第8章には「名を惜しむ」がある。意訳すると下記のようになる。 「常に郷里の人達や親戚、家族の名誉を思い、その人達…

戦争体験記

実は、最近幾つかの本を読んでいる、「徹底検証―昭和天皇独白録」<大月書店>、「知られざる日米安保体制の守護者昭和天皇と冷戦」<雑誌「世界8月号」>、「私の戦争体験記」谷沢芳男氏<山梨県笛吹市春日居郷土館出版>等である。 先ず、谷沢芳男氏の「召…

「昭和天皇」と戦争

昭和最大の悲劇は「太平洋戦争」であり、その「敗戦」であった、これは直接・間接に戦争に参加した我々昭和世代だけではなく、60年経った今日でも日本人の心の中に大きな「後遺症」を占め、わだかまりを与えているように思う。 それは単に現実の国際問題や、…

岸さんのDNA

これらの事に「政治権力」がどのように関わり、「権力と闇の勢力」がどう関わり、更に「アメリカCIAと政治」がどのような関係があったかは解らない、然し日本に正常な政権交代の機会が失われ、それを機にその後の日本の発展が歪(いびつ)になった事だけ…

「アメリカCIA」の関与

ところで、つい先日、本年7月20日付け新聞報道(日経・朝日)によれば、「米中央情報局(CIA)が、50年代から60年代にかけ、日本の「複数の親米的、保守的な政治家」に資金援助や選挙支援する一方、左派勢力の分断を狙った工作を実施していた」と公式に認め…

戦後日本の分岐点「安保改定問題」

昭和30年(55年)10月13日、社会党は左派鈴木・右派浅沼両派は「統一社会党」として統合した、それに危機感を持った保守勢力は急遽1ヵ月後の11月15日に保守合同をして「自由民主党」を結成し、爾来50年間、殆ど与党として権力を手放すことはなかった。 戦後最…

「強硬論が幅を利かす」危険な時代

翻って敗戦から60年も経って、その間に日本の状態はどう変わったのであろうか、かって勇ましく「鬼畜米英」、「一億火の玉」、「撃ちてし止まむ」、「精神一統何事かならざらぬ」と言っていた。 敗戦を機に、それら戦争協力者ほど一転して勇ましい「親米」、…

「散るぞ悲しき」が「悔しき」に改竄

今年の第37回「大宅壮一ノンフィクション賞」は、戦後1961年生れの梯久美子(かけはしくみこ)さんの新潮社刊「散るぞ悲しき」だった。 太平洋戦争末期、圧倒的米兵の前に2万人の守備兵全員が玉砕し果てた硫黄島総指揮官栗林忠道氏にスポットを当て、壮絶な…

「戦死」が、実際は「補給もなく餓死」

太平洋戦争では日本軍の戦死者は230万人だった、勿論、アメリカ軍との戦闘で亡くなった方もあるが、約6割(130万人)の方は弾薬・食料の補給もなく、餓死に等しい状態と言う。(一橋大藤原彰氏「餓死した英霊達」 私の義兄(長姉の夫)も、敗戦前年の昭和29年9月3…

人類の行き着く先

それに万一この技術が一般化すれば、一体何が起きるのだろう、権力に刃向かう者、異端の人物、気に食わない者等は、四六時中監視され、付け狙われ、抹殺されるかもしれない。 今アメリカがイラクやアフガニスタンの戦場で日常的にやっている「ワンサイド・ゲ…

日本の民生技術転用

そう言えば我々は機械の組み立てや、大手の自動車工場等で、昼夜一瞬も休まず正確に作業が進み、瞬く間に何万、何十万台の完成機械や車等が絶え間なく積み出されていく光景を目にしていた。 この繊細な日本の技術の粋がアメリカ軍部によって大量の人間を瞬時…

どこに居ても「狙い撃ち」される

10日夜10時からのNHKスペッシャルの「軍事転用の戦慄ロボット」には正直驚愕してしまった、24時間無人偵察機が上空を飛んでいて、怪しい者が居ると付けねらい、ゲリラと見れば無人のロケット発射機で抹殺してしまう。 この戦法は現にイラクやアフガンの戦…

「尊敬される国」とは

今大事な事はアジアの中で日本は隣国とどう付き合って行くかということではないのか、日本政府・与党の一部からは北朝鮮に対する「先制攻撃論」まで台頭していると言う、大変危険な情勢と言わねばならない。 「相手の立場に立って考える」とは司馬良太郎さん…

北朝鮮の現状

今の北朝鮮はアメリカによる経済制裁で、外国にある預金口座も凍結され、輸出入も禁止され経済活動が麻痺状況にある、隣国日本にも締め上げられ、国民生活もままならない状況下にある。 元々、北朝鮮は10年前の1995年3月に、日米韓3か国の理事国で設立され…

「北朝鮮」に「戦前の日本」を見る

先週、北朝鮮が突然七発の「ミサイルを発射」した事で政府・マスコミはこぞって北朝鮮への非難と制裁措置の大合唱、正に日朝間は「戦争前夜」の最悪の様相である。 日本政府では早速「国連安保理」に「北朝鮮非難決議案」を議題として提起した、アメリカが日…

日本の現実

この日本では最近毎日のようにテレビ等マスコミは、「これでもかこれでもか」と凶悪犯罪、殺人事件を報じる、簡単に人を殺したり、殺されたり、騙したり騙されたりの現実がある。 人と人の関係が希薄となり、農村でさえも「人情」や「やさしさ」が消えつつあ…

昭和一桁「働きバチ」

敗戦の廃墟の中から立ち上がり、「働け」「働け」、「皆で働けば会社も良くなるし、国も豊かになる」と(少なくとも自分達昭和一桁台は)そう思って懸命にやってきた。 その甲斐あって昭和の前半で日本経済は驚異的発展を遂げ、アメリカに次ぐ経済大国に到達…