日本の民生技術転用


そう言えば我々は機械の組み立てや、大手の自動車工場等で、昼夜一瞬も休まず正確に作業が進み、瞬く間に何万、何十万台の完成機械や車等が絶え間なく積み出されていく光景を目にしていた。


この繊細な日本の技術の粋がアメリカ軍部によって大量の人間を瞬時に正確に抹殺するのに使われていたとすれば、考え込まざるを得ない。


ジュネーブ条約」とか「人道的な俘虜の扱い」とかは、この非人間的・無機的殺戮システムの前では全く意味を為さないように思える。


例え、「敵」とは言え、一人一人「血の通った生身の人間」である、それを画面で追いかけ抹殺してしまう、この「超近代戦争」とは一体どう考えればよいのだろう。