2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

敗戦直後の明るさ

当時の自分達は、今から思い出しても誰彼なく、共通に、「この焼け跡から這い出さねば」と言う気概と言うか、希望のようなものがあったように思う。 誰もが助け合い、励ましあって食べ物を分ち合い、日々無我夢中、不眠不休の毎日だった。 余り悲観的になる…

暑い日の思い出

先ず、自分達戦中派にとって、この暑い季節には、どうしても無意識の内に60年前のあの日―8月15日前後を思い出してしまう。あの日も本当に暑い日であった。 「日本敗戦」は、「神国の必勝」を信じていた我々軍国少年にとって実に衝撃的事実であった。あの時の…

機械力の工事現場

かっては建築現場といえば、作業員の溜まり場も作られ、毎日数十人の工事作業員が出入りして一大作業場となっていた。 処が、今は大型クレーンと、カマキリの化け物のような工事車両が3−4台入って、既設の建築物の取り壊しから、基礎打ち、更には鉄骨組み…

マンション新築ラッシュ

今夏8月は本当に暑い日続きだった。夏に生れたせいか暑さに強いつもりでいたが、今夏は年のせいだろう、格別体にこたえたように感じる。 さて、東京は現在マンションの新築ラッシュ、都内中あちこちで新築工事が進行中で、日々刻々に都内の風景が変わって行…

刺客は「困る」

マスコミ各社に「【刺客】と言う言葉は【殺人者】を意味する言葉だ、以後使わないで欲しい」、と官邸から回状が回ったとの事も、案外小泉さんは神経の細やかな方なのかもしれない。 日本記者クラブでの各党党首討論を聞いていたのだが、小泉さんは「郵政改革…

役者か演出家

解散までの経緯の中で小泉さんの権力に対する執念と、反対者に対する異常なまでの仕打ちを見せつけただけでも国民にとっては良かったのではあるまいか。 小泉さんは多分、権力行使の魅力に取り付かれていらしゃるのではあるまいか、さもなければご自分をさぞ…

若い人達への期待

投票結果の如何に関らず、若い人達が政治に関心を持ち、積極的に選挙に参加してくれるとなると、これを機に日本に民主主義が定着する切っ掛けになるのかもしれない。 その意味では今回、小泉さんが解散に打って出てくれた事は、経緯は兎も角としても、日本の…

投票率80%台か

本日(8月30日)のNHKニュースの中で、(26−28日に実施)の第44回総選挙について、NHK「世論調査」結果が発表された。 「総選挙投票」に「必ず行く」と答えたのが63%、これは一週間前の59%から実に4%も増加しているのだ、と言う。 又、「投票に行く…

主要国議員の歳費

先ほど引用した、読売新聞社刊「西洋の議会」には主要国の議員歳費の一覧表がある。その中で、最も議員歳費多いのが、実は日本なのである。 円換算で、多い順に記載する。これをどのように読み解くかは、それこそこの国の実態と、将来の「国のありよう」にも…

政治家は「推挙されて」なるもの

さて、スウエーデンの地方議会は夕方4時から開会される事は既に記した、議員は文字通り住民から選ばれ住民を代表している。大体が職域代表である。 夫々の地方で日常的に活躍し、人々から尊敬された人が住民から選ばれて付託されて議員となって出てくるので…

「少数者」への配慮

これは蛇足ではあるが、先般、この国を訪問した折、見聞きした中でこれに類する「多数者の少数者への配慮」の事例の多いのに驚いた事があった。 福祉国家の実態は単なるお題目だけではなく、弱者への気配りや、「譲る」と言う強者の基本的日常思考の中にこそ…

「多数党」が譲る

スウエーデンの合理主義は、1973年9月の選挙で偶数議席が不都合である事が判った段階で、奇数議席にする為議会自ら一議席減に踏み切った事である。 「日本的常識」では、「1議席増」となるであろう処が、議会自らが決断して議員定数349議席としたのであ…

「議員数」削減

一院制への切り替えは、多分に政治的実験、とも言えるもので、この決断の背景には「国民負担の軽減」と言うスウエーデン流の合理主義がある。 それまでのスウエーデン議会には第一院に150名、第二院に230名合計380名の議員がいた、一院制への切り替えに際し3…

「二院制」から「一院制」にした国

世界全体では、凡そ、一院制をとっている国が、約2対1で多いようである。(読売新聞社刊「西洋の議会」から。 スウエーデン議会は長らく二院制を取っていたのを、1971年に一院制に切り替えた歴史を持つ。この国の選挙は比例代表方式で3年に1回、国政と地方…

「法治国家」

今回の日本のケースをアメリカに当てはめてみた場合、下院で可決されても、上院で賛成を得なければ勿論法案は「廃案」と言う事である。 「法治国家」というのはそのような仕組みが機能している国の事を言うのだろう。日本の首相が国民の支持が多いと言っても…

大統領拒否権

大統領は、立法に直接関与する事はないが、3大教書(一般教書・予算教書・経済報告)を議会に送付して立法を促す事はある。 議員から提案された法案は下院の各種委員会で、公聴会等を経て委員会採決を経て議会で可決されたら上院に送られ、上院の委員会で審議…

「立法」は議会の専決事項

アメリカではこのように「三権分立制度」が明確に確立していて、法律は議員が「議員立法」の手法で議会委員会に提出、審議に付す。 「行政」の長である大統領、及び行政府の職員であっても議会の法案審議に参加する事は出来ない、立法はあくまで議会の専決事…

アメリカの「二院制」

アメリカの上院の定数は百名であり、任期は6年、2年ごとに3分の1づつが改選される。 50州から、州の大きさには関係なく各2名が選出されている。 一方、下院の方は定数が435名で、任期は2年、各州毎に人口に応じて配分され、カリフォルニアのように大きい州…

「綿貫前議長」の危機感

今回のように、「権威ある前議長」が、首相から党籍を剥奪されて、自ら反対党を結集党首に就いたと言うのはイギリスでは考えられないことだろう。 然し、考えようでは日本の議会制民主主義が「今危機に瀕している」、との思いが綿貫さんをして敢然と立ち上が…

イギリス議会の歴史

長い歴史を持つイギリスでは、国の統治は「国王の大権」として「絶対王政」時代が続いた。 1215年、英国ジョン王が「マグナカルタ(大憲章)」に署名して、「立法」と「課税」は議会の同意を要する事とした。 更に、1265年、従来の貴族・僧侶に加え、各州から2…

郵政法案のケース

今回の日本の「郵政法案」のような場合、当然上院から下院に戻され、下院(衆議院)で再審議をして修正等を施し、上院に付託する。それが又「議会制民主主義」の常識だろう。 日本の場合には「両院の可否が分かれた場合」の規定もある。「両院協議会」での協議…

「イギリス」ではどうか

日本の国会で、「郵政法案」が衆議院で通り、参議院で否決された。首相は「衆議院を解散し直接「法案の賛否」を、総選挙で国民に問うと言う。 一見「尤もらしく聞こえる」が、議会制度の先達でもあるイギリスでは、このような場合どのように処理されるのであ…

「9・11日前投票」の「政府広報」

更に、本日25日付け、日経夕刊紙が報じるところでは、政府広報誌で選挙PR用にTV番組表520万部が印刷配布されると伝えられる。 配布対象は20−30歳前半の若者層で、イメージキャラクターにサッカー日本代表選手(川口能活選手)と女優(加藤あいさん)を起用…

「自民党勝利」への手段

この一件は色々な事を考えさせる。先ず現在の小泉さんの「勝利の為なら手段選ばず」の手法である。 第二に「金儲けは正義だ」の考えである。小泉さんの今度の総選挙に対する自民党IT候補者擁立への基本スタンスである。 第三に、「浮動票対策」と言うのは…

「IT長者候補」の素顔

「ちょっと頭の良い人は、やっぱり政治家なんかやりたくないでしょう、損だし、面倒くさい・・・。」 「私は殆ど投票に行ったことがない、自分の仕事が出来なくなる。」と言い放っていたのは32歳の「俄か成金」の青年だった。 然し、32歳の「俄か成金」の青…

「政治的発展途上国」

反対に、未開国ほど権力が特定の豪族や部族或いは家系や人物に集中し、それが世襲されるケースが多く、汚職・腐敗の温床と原因になっている。 「貧困」や「苦労」を経験して、初めて人間は、人の痛みも解るし、人間としての巾や、温かさ、理解者にもなり得る…

「美味しい職業

ところが、「政治」は「聖職」とも言われ、「職業」と言うよりも本来は「奉仕」の非営利団体「NPO」的性格のものだろう。 国民の代表として推されてなるもので、本人や家族が「やりたい」「やらせたい」として就くものではないのだろう。 それが一般化し…

「家業」政治家

日本の場合、最近の政治は「家業」のようになってしまった、親が政治家なら、子が後を継ぎ、更に孫にまで、となってしまっている。 現状、今や政治家の約3割が世襲議員だと言う、特に「政権与党自民党」に至っては約4割が二世・三世議員である。(前回衆議院…

半数が「郵政民営化賛成」

小泉首相が「総選挙の争点」とすると言っている「郵政民営化」については、下記の調査結果が出ている。 郵政民営化政策 賛成 50% 郵政民営化政策 反対 25% 判らない ・ 無回答 5% (皇居・東御苑一風景)

「年金」・「医療」が最重視

次にNHKの調査は、「投票の際に最も重視する政策」は何かを聞いている。 年金・医療など社会保証政策 44% 郵政民営化問題 17% 景 気 対 策 15%