「少数者」への配慮


これは蛇足ではあるが、先般、この国を訪問した折、見聞きした中でこれに類する「多数者の少数者への配慮」の事例の多いのに驚いた事があった。


福祉国家の実態は単なるお題目だけではなく、弱者への気配りや、「譲る」と言う強者の基本的日常思考の中にこそあり得るのではあるまいか。


我々が日頃日本の中で「数の力の政治」を当然視している面があるが、民主主義政治の長い国にあっては、これらはむしろ当然の事なのかもしれない。