2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

閑話休題

元日から日記を始めて、兎も角、月末まで来た。途中3日間抜けたが、まあ、9割だから「よし」としようか。(実は、当日PC上で書き上げて送信した積りだったが手順を間違えその日の日記が行方不明になってしまった。がっかりして「はてなサポート」へ問い合わ…

スウエーデンに見る ⑤平和の配当

スウエーデンは現在まで約2世紀に近い180年間、他国との戦争には関わらず、「中立」を堅持してきた国である。それまでは、バイキング侵攻時代を含め常に「戦争当事国」で、16世紀の「7年戦争」や17世紀の「30年戦争」等、近隣ロシア・デンマーク・フインラン…

スウエーデンに見る ④高負担

スウエーデン国民に対する高福祉高負担は、国民の所得と負担力とどう関るのか.次の項目で見る事とした。 ①1人当り国民所得の推移、②国民負担率推移、③国民負担率の国際比較、その上で高負担と国民意識につき ④これ以上の負担増に国民(市民)はどう反応する…

スウエーデンに見る③福祉

四半世紀前―1980年訪問時と、今回訪問で気付いた点は、例えば老人介護制度の中で、以前は「公的施設の充実」だったが、今回聞いた処では「ハード面の介護施設は既に充実した」、むしろ今後は、「自宅での健康な老後生活へのヘルプ」だと言う。国・自治体(コ…

スウエーデンに見る②

スウエーデンの5月は春、冬の眠りから覚めた自然の樹木や草花が一斉に緑を競い、ゆったりと広がる湖面と調和し実に見事な光景となる。14の島から成っているという首都ストックホルムは正に「緑と湖」の街である。「北欧」には、このスウエーデン他にデンマー…

スウエーデンに見る①

最初に行った外国が北欧スウエーデンで、今から四半世紀も前の1980年の5月であった。当時の日本は「高度成長期の真っ只中」の時代で、敗戦から35年経った時点だった。「日本はスウエーデン病になっては駄目だ」「イギリス病になってはいかん」と、しきりに…

相手の立場で考える②

昨日、「相手の立場で考える」事の大事さと難しさを身近な「交通問題」の事例で取り上げた。災害時の「被災者の問題」についても同様な事が言えるのだろう。10年前の「阪神淡路大震災」、昨年の「新潟中越地震」や今回の「スマトラ沖地震」でも沢山の被害者…

相手の立場で考える ①

「相手の立場にたって考える」と言うのは、言うは易しいが中々難しいことのように思う。心情的に相手を理解する(under-stand)と言ってみても、実際に時と場所を(物理的に)同一にして立っ事が出来ない以上、大変に難しい事ではあるまいか。 例えばこんな事…

若者の犯罪は増えてはいない

さて、若いT君と話していて現代の若者は世間で言われるほど悪くはなっていないのではないかと思うようになった。身近に真面目で真摯な青年が多いからである。 気になるのは政府で、凶悪事件低年齢化に対し「14歳未満の少年」に迄刑法適用の動きがあるが、果…

老人福祉に従事する若者達

つい2−3日前の土曜日に、久々にT君が名古屋から訪ねて来てくれた。彼は福祉大学を出て「老人介護の仕事」に就いているのだが、1年に1−2回東京に来ると寄ってくれている、28歳、まだ独身なのだが何れは郷里でこの介護の仕事をライフワークにする、と言…

テレビ―英国BBCのこと−③

NHKの今回の直接の問題は「報道機関と政治」の問題だが、根本的には日本の民主主義がこれを機会に育ち得るか、再構築出来るかが正に問われているのだと思う。報道機関はそれ程国民意識の向上に大きな役割を果たすものだと考えるからだ。BBCの歴史を見ている…

テレビ―英国BBCのこと−②

1949年労働党アトリー政府はベバレッジ卿を委員長に、放送の将来を審議する調査委員会、「ベバリッジ委員会」を設け、諮問させる。2年間の討議の末、委員会としては「BBCの独占継続を認める」となったのだが、少数意見「表現手段の独占の脅威は知らぬ間に…

テレビ―英国BBCのこと−①

NHKが今揺れている。放送番組に政治家が圧力を掛け、改変したのではないか、が問題となっている。 担当のプロジューサーが告白会見し、当の政治家二人とNHK幹部はその事を真っ向から否定したのだから事は「放送と政治」の問題である。その事で日本のNHKは元…

テレビの功罪―④

NHKでは「内部での使い込み、流用」等に関連して今、会長の進退が問題になっている。 私は、むしろ使い込みの事よりもNHKの「ニュース報道の取り上げ姿勢」をこそ問題にしたい。 公共放送の使命で最も大事なのは「ニュース報道」だと考えているからだ。民放…

テレビの功罪−③

かねてテレビ、中でもNHKの功罪について問題意識を持っていたので昨年9月9日、国会の総務委員会で最近のNHK不祥事についての参考人質疑が開かれた折、東京の一ローカル局「東京MXテレビ」で国会中継を聴取した。(NHKは中継しなかった) お陰でNHK…

テレビの功罪ー②

ここで日本に於けるラジオ、ならびにテレビの今日までの来歴を見てみる。 −もっと身近に、もっと世界へ−「今年は日本で放送が始まって80周年!」 これは「放送80周年」を強調したNHKホームページ冒頭のタイトルである。NHK広報によれば1925年(大正14年)3月…

テレビの功罪ー①

テレビの影響力の大きさは今更ここで述べるまでもないのだろう。かっては新聞が「第4の権力」と言われていたが、今やテレビは「最も大きい権力、」と言っても良いのかもしれない。 テレビの「魔力」は新聞・ラジオとは違って視聴者の「五感を虜にする」こと…

暗くなってしまった日本人−④

さて、自分の体験ながら、「日本の本当の動きは日本に居ては解らない」「日本の事は外に出てみて初めて判る」のではあるまいか。 少し遡るがトルコへ行く前、昨年5月に、これも10日間の安い団体ツアーで北欧旅行で日本を留守にし、その間全く日本国内のニュ…

暗くなってしまった日本人−③

この頃しみじみと感じる事は、かって昭和の初期−私らの幼少期、戦争に突き進んでいった時代−と共通した不気味な類似性があるように思われてならない。それは一言で言えば暗転する前の暗さとでも言うか、前途の見通しが全く見えない「闇雲の時代」と言うか、…

暗くなってしまった日本人−②

私が最初に外国旅行をしたのは1980年、今から丁度25年前の事だった。勿論、その時は仕事の都合で36名の方とご一緒してスエーデン・ストックホルムに行った時だった。(帰りに欧州6カ国視察)都内で「結団式」があって、羽田空港(当時未だ成田はなくて出国も…

暗くなってしまった日本人−①

実は、先般トルコからの帰国時に気付いたことがある。成田から京成特急電車で日暮里、更にJR山手線に乗り換えて品川までの約2時間、何故か昼間の最も混む時間帯なのにほぼ満員の車内は話し声も聞こえず静かで、時折のホームや電車の拡声音だけ、乗客も電車が…

トルコ紀行(6)親日的な国−②

第2次大戦後、東西を二分した米ソ冷戦下、トルコは1952年OECD(欧州共同体)加盟国となり、次いで1952年NATO(北大西洋条約機構)加盟で西側陣営入りを明確化する。1956年、「日本トルコ協会」が設立され翌58年4月メンデレストルコ首相国賓として訪日。…

トルコ紀行(5)親日的な国−①

トルコへ行ってみてこの国の日本に対する理解と日本人に対する好意は「格別だ」との印象を持った。 これは行かれた方ならどなたもお持ちになるのではあるまいか。 この事は単に「日本人は沢山買い物をしてくれるから」とか「金払いが良いから」、とか言う事…

トルコ紀行(4)地勢の概観②

今回トルコへ旅し、この国の歴史の旧いのには改めて感慨を新たにした。記録では西暦紀元前6000年前(現在から8000年前)この国には人類最古の農耕集落が出現し、その後紀元前3000年にトロイで城砦都市が建設された、と史跡にある。(写真はエフェソス遺跡・ト…

トルコ紀行(3)地勢の概略①

(写真はイスタンブールの夜景とアンから郊外羊飼い風景) 昨日も記したがトルコの面積は約日本の倍、そこに6700万人が住んでいる。どの書物でもこの国は「中東の一国」として括られているが、地勢的に見てこの国は狭い海峡を挟んでヨーロッパにはイスタンブ…

トルコ紀行(2)インフレの怖さ

この国トルコは最新統計で人口6700万人(広さは日本の2倍ある)、国民一人当たり所得は3000ドル(日本円で30万余)公務員の月給が日本円で約35000円に当たる。外貨獲得面では観光業が主要産業ながら、農業は100%自給体制が整っていて自立可能の国であるが反…

トルコ紀行記 (1)貧富の格差「天」と「地」の国

写真はトルコ紙幣(上百万リラ=約70円、下50万リラ=約35円) 今回トルコへ行って先ず驚いたのは、この国のお札の桁の大きさであった。イスタンブールの空港について先ず空港内の銀行窓口で日本円をトルコリラに両替する。1万円を出して窓口から返って来た…

はじめに

はじめに 本日から新しい年、平成17年・2005年となった。 昨年はイラク戦争に加え、台風・地震・津波等、実に災害の多い一年だったが、本年は何とか、世界にとっても日本―私共にとっても平穏な年であってほしいものと願う。 自分も「まだまだ若い」と思って…