「イギリス」ではどうか

okamakoto2005-08-26



日本の国会で、「郵政法案」が衆議院で通り、参議院で否決された。首相は「衆議院を解散し直接「法案の賛否」を、総選挙で国民に問うと言う。


一見「尤もらしく聞こえる」が、議会制度の先達でもあるイギリスでは、このような場合どのように処理されるのであろうか、そのことを先ず見てみたい。


イギリスも「ニ院制」である、貴族院(上院)と衆議院(下院)があり、貴族院世襲か首相任命による終身議員の集まりである。(ブレア首相が世襲議員の改革に乗り出した事は既に24日の日記で記した)


イギリスの上院(貴族院)は下院(衆議院)から送付された法案に就き、見直したり修正をしたりする、上院は「下院へのチェック機能」に徹しているのである。


この修正、見直しは実に多いと言う、その結果は法案は下院に送られて再審議に付される、下院では上院の見直し・指摘事項について改めて討議に付し、その結果が再度上院に送られる事になる。


イギリスでは過去の事例では殆ど上院の「指摘・見直し」が通り、チェック機能が働いていると言う。


一時期には、イギリスでも「貴族院廃止論」が出たこともあったが、このような地道な「上院」の機能は国民の間に一定の評価が「定着」して、廃止論は影を潜めたと言う。