日本の現実


この日本では最近毎日のようにテレビ等マスコミは、「これでもかこれでもか」と凶悪犯罪、殺人事件を報じる、簡単に人を殺したり、殺されたり、騙したり騙されたりの現実がある。


人と人の関係が希薄となり、農村でさえも「人情」や「やさしさ」が消えつつある、又、都会ではホームレスが増え、物余り時代に「餓死者」もあり、老人が人知れずこの世を去る「孤独死」も増えていると言う。


政治家は、これらの現象を学校教育の所為(せい)にし、「道徳教育の必要性」を声高に叫ぶが、問題の本質は別の所にあるように思えてならない。


あの廃墟から起ち上がった国民が何故こうなったのか、この自分を含め「物質的豊かさ」を追い求め続けて来た「昭和一桁世代」の責任も又「大」だと思わざるを得ない。


四半世紀前に訪れた「高負担高福祉の国スゥエーデン」や、ヨーロッパ各国の情景を想起しつつ、現実の日本を直視、一体「国とは何なのか」、「どのような社会が望ましいのか」、「どう展開すべきか」、この課題に考え込まされている。


(写真は梅雨時季の「路傍の花」)