「命令者」は部下を放置し帰国


さて、この中国訪問で奥村さんは重大な証拠書類を見る事となる、奥村さんが訪ねた「中国公文書館」で、日本敗戦後中国派遣軍第一司令部軍司令官澄田中将と中国国民党司令長官との密約書があった。


映像には鮮明に「公文書」が映し出されている、それには『日本軍部隊を中国国民党に協力させる、そのため残置させる』と言うものだ、毛筆の書面には澄田司令官の署名朱印も鮮明に押してある。


更に驚く事に、残置命令者澄田中将は、残地兵を残したまま昭和24年2月、既に無事帰国を果たしている。帰国に際し「偽名」を用いていたが、それは「安全帰国」が「密約の条件」だったからと言う。




(写真は映画「蟻の兵隊」パンフレット)