「選挙候補者」に「勝ち組代表」


今度の小泉執行部の自民党選挙候補者選びを拝見していると、さも「悪を排除し」「勝ち組代表」選出の観がある。


日頃テレビに出て顔が売れている女性、高級官僚だった方、「テレビ局M&A」で大儲けし、テレビに出ずっぱりだった青年等々である。


彼ら、彼女らがどの程度の哲学や見識を持った方かは判らないが、要は小泉自民党は「造反者を排除」し、「勝者」を対抗馬として立候補させる作戦だ。


この「劇場型」政治手法は、連日のように、マスコミ界こぞって派手派手しく取り上げて、彼ら、彼女らの去就を、細大漏らさず報道して多大な効果をあげているようだ。


然し、元々国民の中には多様な考えがあって普通なのだ、それを国会議員の投票で決着したのを、更に投票者を「赤組」「白組」に峻別し、あわよくば「小泉一色」に収斂しようと言う発想は、どう考えても尋常ではない。


その事を考えながら、「経済戦略会議」の答申書(平成11年2月26日)「日本経済再生への戦略」を読んでみた。答申書の特徴的フレーズを下記した。