2005-03-18から1日間の記事一覧

「善(よ)く兵を用いる者は、道を修めて法を保つ」

然し、問題はこれらの計画に軍首脳が半ば公然と参画していたこと、及び首謀者が、その後何の処分も受けなかった、事である。その事で、その後の軍の統制が力を失い「下克上」の風潮を一般化した、と言われる。 軍は「命令」社会であって「上官の命令は絶対」…

「尽く(ことごとく)用兵の害を知らざれば、尽く(ことごとく)用兵の利をも知ること能(あたわ)ざるなり」

「将の能にして君の御(ぎょ)せざるものは勝つ」

「3月事件」「10月事件」の翌年昭和7年5月、「5・15事件」が起きたのである。首相官邸に犬養首相を襲い射殺した。

「上下欲(思い)を同じうするものは勝つ」

何時の時代でも、そのような時に愛国的国粋主義主義者が声高に叫んだり、外交面に強硬姿勢が出たり、軍の政治への関与を強める結果をも招く。軍の成果が「華々」しければ「華々しいほど」、熱狂的世論なるものが、時の政治の慎重論を押し潰し、転換させるま…

「兵は勝ちを貴び、久しきを貴ばず」

(戦争は勝つことが重要で長く闘う事が重要なのではない) 日本が「昭和」を「戦争の時代」から幕開けし、「自殺的破滅」に向ったのには、先ず「民の貧しさ」があった。 世界的恐慌と、異常気象で不況と凶作が続いた。その社会的影響は全体に等しく同程度で…