「善(よ)く兵を用いる者は、道を修めて法を保つ」


然し、問題はこれらの計画に軍首脳が半ば公然と参画していたこと、及び首謀者が、その後何の処分も受けなかった、事である。その事で、その後の軍の統制が力を失い「下克上」の風潮を一般化した、と言われる。


軍は「命令」社会であって「上官の命令は絶対」の「社会」である。例え、上官の指示が間違っていると思っても従わねば「軍規違反」で重罰を受ける、のである、それがこの世界の常識である。それでないと命がけの戦場で命を賭けた戦いには勝て得ない。