戦争の経験者


ヨーロッパ諸国にしろ、ソ連にしても過去2回の大戦を経験した反省から大きく方向を変えることになった。世界の一方の雄「ソビエト連邦」はゴルバチョフ首相の「ペレストロイカ」から「東欧諸国のソ連圏からの脱落」、更には「ソ連の崩壊」「ロシアの誕生」にまで及んだ。
一方、東西対立の象徴だった「ベルリンの壁崩壊」を境に、ヨーロッパでも「恒久平和への仕組み作り」への機運は、「相互誤解と利害の対立の原因である国境を取り払い」、統一国家ECに参画するまでに進展してきたのである。これらは過去の悲惨な戦争の惨禍を身近に体験して「再び未来にこのような災禍を残してはならない」、との実体験者としての強い共通の願いと決意からだ。