報道姿勢

最近のNHKニュース放送を聞いていて、その点で自分なりに気付く顕著な事がある。
それは近年「世事ごと、事件ものニュース」に長々と時間を掛け(往々にしてトップニュースで)、肝心の政治ニュース・イラク情勢等は触れないか乃至は軽くあしらわれる事が多いと思われる事である。最近では大阪の寝屋川の教師殺傷事件に代表されるような事件報道である、確かに事件としては凶悪事件であるが、新聞で言えば所詮「3面記事」である。地方紙であれば、その地方にとっては「重大事件」には違いないが全国ネットの、それも全国隅々まで各家庭の茶の間へ届ける値のあるニュースかどうかである。政治・経済はもとより世界各国の動向等、日々報道すべきニュースが沢山ある筈なのに、それらの報道からは「逃げている」としか思えない。
さもなければ視聴者を「侮っている」としか言えない報道姿勢である。

娯楽番組の「低俗さ」についてもそうだ。前会長は度々「視聴者の皆様に楽しんで頂く番組作りに努めている」と言っていたが、それに大変違和感を感じていたのは私だけではないと思う。何も民放の向こうを張って歌番組やのど自慢や、ギャグ番組、それにプロ野球・スポーツ放送で国民はNHKに楽しみを求めているのではない。そんなのは本来民放に委ねるべきものではないのか。