4.今何故デジタル化なのか?

 デジタル化の問題は端的に言って結局「技術面の進歩」と言う事に尽きるように思う。放送の場合、従来の「アナログ方式」では地上局1局に少なくとも専有して1波が必要だった。然しその波をデジタル化すると復数の情報が同時に受発信する事ができる。


もっと言えば貴重な電波(昨日の言を使えば国民の電波)と有線を組み合わせればそれこそ無数の情報のやり取りが出来る事になる。具体的に一定地域をCATV(有線テレビ)で結んでいる局で電波を受信すれば広域の受発信が可能と言うわけだ


映像・音声・データ―を総てデジタル信号として伝送する事により、通信と放送とコンピューターが一体化し多量の情報相互交換が可能となり、融合した新規需要・新規産業も創出する。パソコンとテレビと電話が一体化する、と言えば解りいい。


今、何故「デジタル」か、と言う問題である。「他国が先行しているから」としか言いようがない、先ず欧米が「デジタル」で先行している。アメリカではほぼ8割方デジタル化しているし、ヨーロッパでもほぼ同じ程度と思われる。(韓国も現在デジタル化に切り替え中)


どうして、今頃になってこの問題が出てきているのか、何故我国では遅れをとったのか、どのような原因があるのか、これらについては、我国特有の問題があることに気付くのだが、この事については次回からのテーマ―として考えてみたい、