距離感を変えた「新幹線」


この日のために整備を進めていた国内交通施設も相次いで完成した。東名高速、都内の主要地下鉄網の整備、更に11月1日からは日本で最初の東海道新幹線が営業開通した日である、東海道新幹線は「夢の超特急」と呼ばれ多くの国民も待ち望んで来たものだった。


今では至極当たり前の交通手段の一つであるが当時は東京大阪間が日帰り圏とは正に夢物語だった。初めて乗車した時の感激がまるで昨日の事のように感じられる。考えてみるとあれから40年も経つ、今や新幹線は経済活動の動脈として、殆どの都府県間を日帰り圏にしてしまった。