東大「安田講堂」攻防事件


東大紛争が起きたのは昭和43年から44年にかけてであった。1月18日安田講堂封鎖解除に機動隊8500人が出動、放水車・催涙ガス弾4000発投入374人が逮捕される大攻防戦だった。学歴社会の頂点に位置する東大生自身から現状打破に一石を投じたものだった。然し警察の圧倒的武力の前に鎮圧されてしまった。政府は直後「大学臨時措置法」を国会に提出、強引に成立させたのである。


1970年前後は「ベトナム戦争も泥沼の様相を呈してきていた。若者達が「反戦・平和」で燃えていた、昭和44年6月当時、毎週新宿西口地下広場を埋め尽くした「反戦フォークソング集会」の「熱気」は、今思い出しても血がたぎる思いがする。