佐藤首相最後の記者会見

okamakoto2005-04-21



昭和47年6月17日、佐藤栄作総理が引退表明をした。その時の記者会見場で「新聞は偏向している、新聞記者諸君は帰ってくれ」「テレビはどこだ」「NHKは前へ出て来なさい」

あの沈着冷静な佐藤氏が気色ばんだのだ。新聞記者が席を蹴って退席した後、結局佐藤総理はNHKのテレビカメラに向って黙々と引退発表をしたのである。


それには引退に至るまでの背景があった、3月27日の国会で、社会党横路議員が爆弾質問をした。沖縄返還交渉で「秘密協定がある」として、外務省の極秘公電」のコピーを証拠として政府・外務省を攻め立てたのである。政府は懸命に否定し、むしろ外務省の極秘文書が流失した事を問題視していく。


その結果、政府の秘密文書をマスコミに洩らした罪で、警視庁から毎日新聞政治記者が逮捕され、続いて外務省の女性職員が逮捕された。
問題は「政治マタ―」から「社会問題」に、「低次元の男女問題」に摩り替わったのである。