「虚業社会」で良いのか


彼ら、若者達の憧れは、最近1−2ヶ月で1200億も手にした話題の「マネーゲーム勝者」の32歳の男だと言う。これは日本社会にとって大変危険な兆候ではあるまいか。「株操作」で一攫千金をやり遂げ、それを「勝組代表」の如くに持てはやす時代風潮には、寒々とした危惧の念を禁じえない。


小泉―竹中ラインで推し進める「アメリカ的」民営化・競争至上主義は、総てを資本の論理で市場に委ね、効率化の名の基に「カネ万能」の「拝金主義社会」を造出している。結果的に真面目に汗みどろで実業現場で働く日本の若者達を「蔑視」し、「敗者扱い」し、将来ある青年達の「正義感」や「モラール」を破壊しているのだ。



(はなみずきの季節)