日米戦争


突飛かもしれないが自分はこの頃、現在が「日米戦争第3回目」の最終局面ではあるまいかと思っている。


第1回は言わずとしれた「太平洋戦争」だった、日米の戦力比もあったが、決定的だったのは「日本軍の極秘暗号」がすべて解読されていた事が最大の敗因だったと思っている。日本は「情報戦争」で負けたのである。まさか政府・軍の情報が筒抜けで、先回りされていたとは当時は夢想だにもしていなかった。


第2回目は1980年から90年代にかけての「日米経済戦争」だった。日本はこの時期バブルを発生させ、そして破裂させて巨額の損失を蒙り完敗した。その際に最も「敗戦」を決定付けたのが1989年、時のブッシュ大統領(現大統領の父親)が提唱して始った「日米構造協議」だったと思っている。


その前後の事については日を改めて語らねばならない、と思っているが、その協議で日本はアメリカから実に240項目にも上る「対日構造改善要求」を突きつけられ、実行させられる羽目になってしまった。


問題はその際に日本の省庁間の「対抗意識」や「反目」が、情報の「内通」「リーク」合戦となり「日本の完敗」にまで至った経緯があることだ。(詳細はNHK出版からの「取材班ノート」で語られている。)