比重が軽くなる法人税
企業が儲けの中から国に納付するのが「法人税」である。先ず、過去の法人税収の推移を時系列で見てみたい。(表の法人税率はその時点での企業最終利益に対する標準課税率である・税収合計額及び法人所得税の単位は兆円)
(年度) 税収合計額 法人税率 法人所得税 税収に占める率
1988年(S63) 50.8 37.5% 18.4 36.3%
1998年(H10) 49.8 34.5% 11.4 23.1%
2004年(H16) 41.7 30.0% 9.4 22.5%
上記に見る通り税収全体の中で法人所得税の税収全体に占める比率が年々低下傾向にある。最大の要因は税率の引き下げである。平成10年の竹下内閣で法人の基本税率を37.5%から34.5%に、更に翌年の消費税導入に際して再度恒久減税を行い30%としたことが、その後の税収減に響いている。