「第三次敗戦」


更に現在は、最終的な「第三の日米戦争」のような気がする。焦土と化した日本に、占領軍が進駐して各所を接収した時の再現のように米国資本は、経済的に「焼け跡」と化した日本に乗り込んで来られ、戦後営々と築き上げてきた優良資産を、片っ端から奪い取られているのである。


長銀を僅か十億円で買い取り、大儲けした米資本にあやかろうと続々進出の外資は後を絶たず、既にこれら「ハゲタカ」の手に渡った銀行・証券会社・スーパー・リゾート施設・ゴルフ場等は枚挙に暇がないくらいである。


然しどうして、かくも惨めな状況となってしまったのか、昭和一桁生れの自分自身の責任でもあると忸怩たる思いで、然し、この事をもう少し突き詰めて考えてみたいと思っている。



(参考文献)
「第二の敗戦シリーズ」では、下記の書籍を参考とさせて頂きました。記して衷心より謝意を表します。

「NHKスペッシャル日米の衝突」NHK取材班      日本放送出版協会  
「金融行政の敗因」         西村吉正        文芸春秋
「マネー敗戦」             吉川元忠        文芸春秋
「現代国家の理論と現実」 中央大学社会科学研究所 中央大学出版部
「金融構造改革の誤算」       大崎貞和       東洋経済新報社
「金融ビッグバンの政治経済学」  戸谷哲朗       東洋経済新報社
「日米構造問題協議最終報告」通商産業調査会     通商産業調査会
「赤字財政の罠」            水谷研治        PHP研究所
「日本壊滅」ビグッバンの正体   水野隆徳著      徳間書房


(写真は東京・九段の「靖国神社」)