「第二次敗戦」


「第二の日米戦争」は、既述したように「円対ドル」と言う「マネー戦争」で、国民の目には直接見えない「所得移転」の戦いだけに、大変始末の悪い敗戦結果だが、実質的な損害は第一次敗戦に勝るとも劣らない甚大なものだ。


実は現在の日本の累積財政赤字が約1000兆円に達するものだが、これを挽回するにはどう考えても最低半世紀、或いは百年近く掛るのではないか、と思っている。子供の代はとても無理、50年としても孫の代まではかかる。


私見ではあるが、「第二次日米戦争」で蒙った日本の損害は、実質的に現在の財政赤字の半分位は、その関係で出来たのではないかと睨んでいる。古来島国育ちの「大和なでし子」には、狡知に長けた「アングロサクソン」はとても叶わない相手のように思う。