「第一次敗戦」

okamakoto2005-06-29



最初の武力での「日米戦争」は1945年(昭和20年)8月15日、日本の敗戦で終わったが,この「第一次敗戦」で日本は人的にも物質的にも(領土や精神面でも)有史以来の被害と打撃を蒙ってしまった。あれから今年で丁度60年経った。


天皇が過日、今はアメリカの施政権下にあるサイパン島を慰霊のために初訪問された。サイパン島は敗戦の前年7月に、圧倒的戦力を誇る米軍に追い立てられ攻め立てられた5万5千人が、ほぼ全滅した悲惨な過去を持つ島である。


追い詰められた多くの住民が断崖絶壁の頂から「天皇陛下万歳」と叫んで怒涛の中の泡と消えた「バンザイ・クリク」があり、そこへも天皇ご夫妻は足を運ばれ黙祷をされた、と報じられた。


敗戦6年目の1951年9月4日サンフランシスコ講和条約に調印して日本は独立を果たしたのだが、その当日に「日米安全保障条約」も、同時調印されて、以来数十年後の今日まで、この日本には米軍の駐留が続けられているのである。