「ヘッジファンド」の猛威


折からアメリカ主導での、貿易・金融の自由化の波は,国境をも越えて世界中を股にして一国全体を飲み込むまでに猛威を振るう事態も起きた。


97年夏,タイ・パーツを端緒にした「アジア通貨危機」こそ、正に巨大資本がその牙をむき出しにして「一国」をも飲み込みかねない「資本の論理」の怖さを証明するものであった。