2005-07-19から1日間の記事一覧

巨大化への手法「M&A」

「企業」が「企業」を飲み込んで「より大きな企業」へ,の流れがアメリカから始まり,これも国境を越えて世界的規模で広がりを見せている。 最近の新聞報道では今年4月から6月の3ヶ月間だけでも世界の大型M&Aは,件数で6738件,金額で80兆円に上るという。(日…

変化した企業経営の文化

アメリカ風の企業文化の中では従来から「株価」が成功を計る最も重要な物差しとして考えられて来ただけに,企業の株価上昇を唯一・最大の目標として企業が運営されるようになった。 それまでの企業の優先課題だった「社員の福祉」や「製品の品質」とか「顧客…

「ストックオプション」と経営者

更に、企業経営者の間では私財を築く手っ取り早い方法として「ストック・オプション」手法が開発され、瞬く間にアメリカを主体に一般化するまでになる。 「ストック・オプション」の権利を与えられた企業経営者は、自分が経営に当っている期間に自社の株価が…

「ヘッジファンド」の猛威

折からアメリカ主導での、貿易・金融の自由化の波は,国境をも越えて世界中を股にして一国全体を飲み込むまでに猛威を振るう事態も起きた。 97年夏,タイ・パーツを端緒にした「アジア通貨危機」こそ、正に巨大資本がその牙をむき出しにして「一国」をも飲み込…

コンピュターと「創造的会計」

それらは折から急速に発展した電子工学の技術―コンピューター社会―に組み込まれ、瞬時に広範囲に高速で情報・取引が可能となった事から「ペーパーエコノミー」なるものを生み出し,これが世界中に普及した 従来の「モノ」や「サービス」を伴う実体経済は確実…

企業主役の社会

20世紀末にヨーロッパ・日本にまで波及した「アメリカン・ロマンチズム」は、「市場が社会や経済」をコントロールし,その「市場には企業」があり、企業を「支配するのは資本」と言うものである。即ち「株主資本主義」の思想である。 従って法律や政策は資本…