政策的対立軸を打ち出さなかった


民主党は本来、大衆・弱者への福祉政策等でネオコン・大企業・共和党への対立軸を鮮明に主張し、世界の中でのアメリカの役割を啓蒙し国民的議論に付すべきところを自制してしまった。


一つには右派からの「リベラル政策」への執拗な攻撃と、その結果としての「リベラル嫌悪感」の風潮にたじろいでしまったのだ。勿論これらの流れはアメリカ右派と、その迎合主義者が意識的に作り出して来たものだ。


更に9・11事件は完全にアメリカ民主主義の息の根を止めてしまう事となった、「戦時体制」の大義名分の下,愛国主義的風潮に民主党が議会の中で協力する姿勢を鮮明化せざるを得なくなったからである。