「武人」小泉さん


元々、小泉さんは無欲の方とお見受けしていた。常に敵を作っていたのは、敵愾心を煽ってご自身をも鼓舞し前進するためであったように思う。


小泉さんを「変人」と言った人があったが、然しむしろ「武人」に近いと思う。今度の自民党「郵政反対派」への徹底的な「対立・抹殺作戦」を見ていると、小泉さんの「武闘派」としての面目躍如だからだ。


然し、残念ながら小泉さんの今回の自民党反対派への強圧的な政治手法は、誰から見ても歴史的な大政治家と言うには、フェア―さに欠け、武人には相応しくないやりすぎと感じるものだ。


きっと、これは親分に忠実たらんとしての余り、部下の実務者が暴走している結果ではあるまいかと推測している。


余りにもむごくて情も情けもない、神(民)をも怖れぬ仕打ちは、歴史の上でも必ずや指弾され結果的には悲劇となっている。