「日露戦争勝利」から「40年目で敗戦」

okamakoto2005-10-23



自分達昭和一桁世代―70台―は、今の若い世代の人達から見れば、既に「化石時代」か「石器世代」のように思われていることだろう。


然し考えても見よう、我々「昭和一桁世代」が生れた前後に満州事変(1931年)が起きて6年後の昭和12年(1937年)に日中戦争、更に10年後昭和16年(1941年)太平洋戦争勃発、4年後(1945年)に日本は敗戦となった。


それが逆に我々の生れた「昭和一桁」を基点に遡ってみると、我々が生れる僅か22−30年前―1904年(明治37年)に日露戦争があったのだ。


今年は日露戦争から僅かに一世紀、101年経っただけである。その年に生れた方で現に今も生きている方も何人かあるくらいに「近年の事」なのだ。


日本は、日露戦争後37年目に太平洋戦争を「おっ始め」、アメリカに完敗を喫し、その「敗戦」は「日露戦争勝利」から未だ「たったの40年」しか経っていなかった。


我々が小さい頃に確かに日露戦争や中国との戦争の事は大人たちから耳にしていたが、その当時(僅か40−50年前の事ながら)「明治時代」の事として全く実感はなかった。


「明治は遠くなりにけり」と言われ、自分達昭和世代も「明治」「大正」を経てきて「日露戦争」は大昔の事のように感じていた。


然し今思ってみると、今から40年前と言うと1964年の(ついこの間の)、オリンピックが終わった翌年、池田内閣後の佐藤内閣の頃に当る。