戦争成金「児玉機関」


A級戦犯(容疑)で逮捕され、釈放された「満州人脈」である。先ず右翼の大物「児玉誉士夫」を見る。児玉は戦時中、参謀本部、外務省の嘱託となり、上海で「児玉機関」を作り日本軍の物資調達役を引受け膨大な私財を築いた。


終戦後、児玉機関が得た莫大な資金の一部は「自由党結成」に提供され以降の政界への影響力を行使し続けた。自民党は右翼の資金でスタートした政党なのだ。


児玉が関与し、表面化した事件を列挙する、「新立川航空株買い占め事件」、「東洋精糖株買い占め事件」、「第1次FX選定問題」、「吹原産業事件」、「ジャパンライン株買い占め事件」等。


また政治家も絡んだ事件では「対韓国経済援助リベート問題」、「インドネシア賠償リベート問題」など、対外スキャンダルにも黒幕として関わったと言われている。


76年の「ロッキード事件」では「コーチャン証言」にも出てきて、外国企業と政治家との間で「パイプ役」を果たしている事が明らかになった。


その折に世田谷・等々力の自宅に飛行機が突っ込んだ事件も記憶に新しいところである。



(写真は横浜.桜木町駅への歩道橋)