「道義為之根」

okamakoto2005-11-13



上掲の言葉、「道義為之根」―「人間として道義が根幹」と言うのは60年も前、自分達が旧制中学に入学した当時、歴史のある教育の殿堂―の講堂正面に掲示されていた額縁での「漢語の言葉」であった。


この額縁は、明治時代創校時に由緒ある方の揮毫によるものと聞いたが、在校中、朝夕眺めていたので言葉としてよりも「脳裏に残る一風景」として懐かしいものである。


道義―人間として当然歩むべき道筋―現代日本社会の「乱れの根底」には、この「道義」が見失われている事に起因しているのではあるまいか、と感じている。


肝心の政治の世界を始め、最近の家庭・学校・社会全般で正しい道がすっかり見失われてしまっているように思える。


「正義」が「正義」として通じず、悪がはびこり、強者が弱者をいたぶり、日々のニュースにも汚職・横領・背任・殺人・傷害が殆ど日常茶飯事になっている。