民営化の「成果」

okamakoto2005-12-22



「構造計算書」の手抜きで大地震に耐えないマンション・ホテルが多いと聞く、本来建築物の許認可権は官庁にあって建設計画を審査の上で「建設許可」を出すのが原則である。


その審査業務を民間会社に下ろし民間会社でやらせ、それが「民営化」の証だと言う、最近そのような「民に委ねる」動きは各省庁にある。


そのような場合、諸官庁は民間会社を統括する「財団法人」を置き、そこには官庁から然るべき役職用に「理事長」「専務理事」「常務理事」とかの天下りのポストをおく。


仕事上の責任は「民間会社」であるが、権限はしっかりと役人が持つ、天下り先の役職は「役所時代の階級」に比例する、それが役人の常套手段なのである。


民営化は決して「官のスリム化」ではない、むしろ「官の二重三重構造」を増やし天下りポストを増やす役割しかしない。