「鳴かぬなら殺せ」

okamakoto2005-12-26



戦国時代の三人の武将、織田信長豊臣秀吉徳川家康は夫々に三者三様の特徴があり、それを「鳴かないホトトギス」の句で喩(たとえ)られる。


「鳴くまで待とう」が家康、「鳴かせてみせる」が秀吉であったのに対し、信長は「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」であった。


小泉純一郎氏は「信長の大ファン」で、「信長の伝記を日頃好んで読んでいる」と、ご自身で云っているのだから相当の惚れ込みようなのだろう。


このように小泉氏お気に入りの信長は、最後は明智光秀に殺されるのだが、当初は尾張清洲城を拠点としていたが室町幕府足利義昭を奉じ京都入りを果たし、後に天下統一を果たした。


信長は、若い頃は「うつけ」と言われたが、敵対するものは許さないという激しい性格で、歯向かう者は容赦なく殺戮(さつりく)している。足利義昭も5年後には京都から追放し、室町幕府を滅亡させている。


比延山・延暦寺の僧兵焼き討ちでは、「高僧だけは」、との助命を求める声にも一切耳を貸さず、寺もろ共焼き討ちにしてしまう、各地で起きた一向一揆にも「皆殺し戦術」でのぞんでいる。


小泉氏が先般の衆議院選挙前後に見せた異常な政治手法は、440−450年前のこの信長の天下統一手法を意識したものではあるまいか。自分の言い出した事、思い込んだ事は、しゃにむに成し遂げようとする。


靖国参拝もそうだ、郵政問題、法案反対者除名・非公認、おまけに除名者には「刺客」を送り込んで徹底的に封殺してしまおうとする手法。