両手に花「博士と大臣」

okamakoto2006-01-11



竹中平蔵氏は、小泉内閣で金融経済担当大臣として、更に先の国会では郵政担当、今国会では総務省大臣として、実質的に小泉内閣の頭脳(ヘッド)として国を動かしている。


日本では昔から「末は博士か大臣か」と言われるが、竹中さんは男として「夢とも云える」「博士であり大臣」ともなった。


先ずこの人の経歴から見る事にする。竹中氏は一ツ橋大学卒業後日本開発銀行に入り、1980年代のにアメリカで約10年間研究員及び客員教授に就いている。


大変行動的でその間、日米を行ったり来たりで、大蔵省外郭の研究員を兼ねたり、大阪大学・慶応大学で助教授の職にも就いた。


政治権力に最初から興味を持ち、国の政策に関与するには「博士号」の肩書きが不可欠との思いがあって、博士号取得には相当苦労されたようだ。


念願の博士号取得は大阪大学だったが、然し、その際の論文は他の研究者との共同研究だったものを無断で借用した事が最近明らかになっている。


竹中さんの遊泳術、他人利用術、アメリカ人脈を活用しての日本政・官界への食い込み等については、ジャーナリスト佐々木実氏が「竹中平蔵、仮面の野望」(月刊現代12月―2月号連載)で、鋭く調べ述べられている。