虚業では社会が持たない


それにしても、昨年の総選挙で堀江社長が、小泉首相から直々出馬要請されたと聞いていたのに、今になって小泉さん「堀江氏の正体は、知らぬ、存ぜぬ」と言っているが、「推薦した」立場として果たしてそう云い切って良いものであろうか。


堀江氏が選挙に出たお蔭で、全国的に沸いたし、今まで投票に行かなかった若い層までもが投票場に足を運ぶ結果となり「小泉圧勝」に連なった。


堀江氏個人にとっても時の人になったし、そのお蔭で会社の株価も上がり、「M&A」や企業買収もうまくいったのも事実だろう。


然し「金が金を生む」「マネーゲーム」と言うのは、一体社会に何を残すと言うのだろうか、所詮「虚業」でしかないのではあるまいか。


さて、堀江氏も未だ30代なのだ、仮にどのような結果になろうとも是非立ち上がって欲しい。謙虚に人生をやり直して欲しい、と思う。


世間には努力しても恵まれない人や弱者が沢山いるのだ。(自分のささやかな体験からも)人生は逆境に立って初めて「弱い人」の立場や、相手の気持も解るように思う。



(写真は東京・汐留・電通ビル46階より東京湾を望む)