ヒトラーの手法


然しこの「大衆操縦術」は、決して電通や小泉氏の独創ではない、70年前のドイツに於いてヒトラーナチス党」がラジオを使って大衆操縦術として駆使し短期間の間に政権奪取し、最終的にはドイツを破滅に陥れた手法である。


ヒトラーは、その著書「我が闘争」の中で次のように述べている。
「どのようなプロガガンダも、大衆に合わせなければならず、その知的水準は、獲得すべき大衆の最低水準の人々が受け入れるように照準を合わさなければならない」。


それと共に、得ようとする大衆が多数になればなるほど、プロバガンダの水準は益々その水準を下げなければならない。」


ヒトラーは、大衆心理に最も効果的な大げさな身振りや、判り易い例えを駆使して中味をすりかえて大衆を誘導する術に長けていた。


言葉を単純化し、スローガン化して、それを繰り返し繰り返し訴えて、常に目線を大衆に向け、人心の獲得を第一目標にしていて、演説では天才的な人心掌握術を発揮したのである。


このドイツヒトラーの手法については一年前(05・4・7)この日記「ヒトラーの人心掌握術」で記述した。今日の日本の状況に実に酷似していると感じるのは果たして自分だけだろうか。



(写真は東京・皇居東御苑つつじ満開)