米軍再編で日本が負担
額賀防衛庁長官が、急にワシントンに行ってラムズフェルド国防長官と会い、アメリカ海兵隊のグアム移転費用(アメリカ主張102.7億ドル)の内、59%の60.9億ドルを日本が負担することに決めた(25日)と聞いて唖然としている。
日本の政府筋は先日来、アメリカから日本で負担して欲しいと要求の「グアムへの移転経負担問題」について、「アメリカが算出した金額の根拠が明白でない」と言っていた。
加えて、その総額の75%もの額を日本で「負担割合の根拠」も不明確だ、としていた。「毅然として交渉する」というのが、つい2―3日前までの日本政府の公式見解だった。
てっきり、アメリカの言い分に異議を申し立てて減額交渉するものと思い込んでいた。処が、それが急に日本政府から出掛けて行って相手の土俵(手のひら)の上で折衝すると聞いて不審の感を持ったのは自分一人ではあるまい。
金をむしり取られようとしている「相手先へ」政府高官(防衛庁長官)が、のこのこ出掛けて行く神経って一体何なのだろう。きっとこれには「重大な裏」がある、と睨んだ。
首相の小泉氏、「合意出来てよかった、.アメリカも喜んでいるだろう、国民によく理解してもらうように」だった。勿論テレビ画面のアメリカラムズフェルド、「してやったり」の笑顔だった。