今の世は「末世」か

okamakoto2006-05-31



この5月の東京の日照時間は観測史上最悪の136時間でこれは例年の7割だとのことだ、梅雨のような湿りがちな日が続いたせいか今月はこの日記もすっかり筆が鈍ってしまった。天候のせいにする訳ではないが、この頃の世の中の出来事は異常過ぎないか。


何と言う変な時代なのだろう、連日のように殺人事件が報じられ、簡単に人を殺したり傷つけたりする風潮のようだ、特に弱い幼児の殺害が全国ニュースになったりしている。実に暗い世相だ。


今日も偶々なのか、東京と千葉で「両親を殺害して、子息は自殺」する事件があった。東京・杉並では長男が両親を刺殺し自宅に放火して本人も自殺したと言うし、千葉でも次男が両親を包丁で殺害し、自分も胸を刺して自殺したのだ、と。


自殺者も実に多いようだ、たまに電車に乗ると「何々線が人身事故で不通になっている」と言うアナウンスがあり、止められる事が多い。次の日の新聞やテレビで事故のニュースは殆ど黙殺されているらしいから考えてみると空恐ろしい時代だ。


自分も人生を70余年も生きて来たのだが、弱い者を殺(あやめ)たり、「親が子」を殺し、「子が親」を殺す事件と言うのは過去の歴史にも見当たらないのではあるまいか。それとも今は末世とか、末法と言われる仏の教えが及ばない時代なのか。


この異常ぶりは政治に正義がなく、「政治は権力闘争の場」と平気で給(のたまう)リーダーの下で「競争至上主義社会」で、「強い者勝ち」「勝てば官軍」「カネ次第「格差社会」だからだろうか、兎も角希望の見えない暗い時代だ。