「NHKニュース」の品格

okamakoto2006-06-25



大分以前から、家に居る時にはテレビの音声で、外出時にはポケットラジオでNHKのチャンネルに合わせ聴取するのが習慣になっている、特に定時のニュースは自分の場合NHKが定番だ、多分そのような方は少なくないと思う。


民間放送」は「スポンサー次第」で、どこか「胡散臭い」と,国民誰しもどこかで思っているのではあるまいか。自分の場合,習慣もあるが日中や夕方のゴールデンタイムに民放が競って「お笑い低俗番組」を放映しているので「見る気もしない」だけのことだ。


ところで、最近気になっている事の一つはNHKの「トップニュース」の採り上げ方である、「殺人事件」や「事故」に関するニュースを,他のニュースに先駆け長々と,時間を掛けて何度も何度も繰り返し放映している。


今日も朝はワールドカップ関連のニュースがあったが、その次に殺人事件関係、昼のニュースは奈良県での高校生の放火事件がトップで、夜7時のトップニュースは秋田県男児殺害事件の続報であった、それら事件関係で,そのニュースの凡そ2分の1から3分の1を占めたのではあるまいか。


限られた時間内で多くのニュースの中から取捨選択し、全国に流すとなると,無難な主題にならざるを得ないのは判るとしても、言い方は悪いかもしれないが一殺人事件のニュースが全国津々浦々の話題に載せる事が日常的とは尋常ではない。


NHK報道局は「異常事件だからこそ全国向けトップニュースとして採り上げているのだ」と言うに違いない。然し自分は事件そのものの存在を否定しているのではなし、外遊中に外国でこの種の海外ニュースを見て「国辱もの」だからと問題視しているのではない。


指摘したいのは何事にも「順序」や「軽重」がある、と言うことだ。「ニュース」は報道を旨とするNHKの顔である。


全国紙は国際面・政治面・経済面・スポーツ面・社会面等があって、その日のトップに何れの部門の「記事」を持ってくるかは新聞社の品格に関る大問題、殺人・放火等の社会面の記事がトップに来る事は滅多にない。