加速度的「車社会」

okamakoto2007-02-20



確かに自動車普及と車の大衆化が近代文明の発展に果たした役割には目覚しいものがあると思う、然し、狭いこの国土に車が急増し、氾濫した我国の現象には決して単純に見過ごせないものがあると思う。


これは単に「事故多発」とか「環境汚染」とかの領域を超えて、国の「経済の仕組み」、「交通体系の変化」、「街や地域のドーナツ化現象」、「シャッター街が増え人間関係崩壊」、「事件や犯罪の広域化」等、社会のあらゆる面に及んでいる。


先ずこの国は、一体どれくらいの速度で「車社会」が進んだのだろうか、統計で見てみると、敗戦時には殆ど車もなかったのが1970年に44万台、1980年677万台、1990年2154万台、1997年4000万台と、30−40年間に実に100倍にも急増している。


更に、驚いた事に、4000万台から現在の8000万台に倍増するのに僅か10年間しか経っていない。過去4000万台に到達するのに半世紀も掛ったのに最近の増加数は加速度がついて、驚異的でさえある。