「同病相憐れむ」


「個人情報」が叫ばれて久しい、最近では長い2−3週間海外旅行を共にしていても、名前も名乗らないし、名乗らせないのがこの頃の日本社会の風潮である。まして病院ではお互いに立ち入らないのが礼儀でエチケットだ。


入院中のKさん、Nさん、Oさんとは「同病相憐れむ」「同志の仲」であった、それ以前にお会いした事もなければ、詳しい住所もお聞きしては居ないし、恐らく今後お会いする機会もないのだろう。


その意味では日本古来の文化である「一期一会」(いちごいちえ)の関係だったように思う。病院はその貴重な機会を作ってくれた。


然し、たった1週間の入院生活だったが同室の4人のうち3人までが交通事故関連であった、その悲惨な状況を知り、現代の「車社会の悲惨さ」をも身近で見聞きし実感した次第だ。



(写真は「春遠からじ」ー早咲きの桜ー東京・品川・高輪プリンスホテル庭)