「悲惨な農村」の現状


地域格差も実に深刻な問題だ。先日、所用で久し振りに郷里北陸を訪ねた、元々この地域は稲作が主産業で「豊かな米どころ」であった。「であった」と、「過去完了形」で言うのは、現在は全く様変わりしていたからである。


たまたま知り合いに「近年の農村事情」を聞くことが出来た。この地域は、昔は農家の平均耕作地面積が1町歩(3000坪)と言われた純農村部であるが、現在は悲惨な状況で、農業専業者は殆ど居ない、閑散としている、と言う。


農業ではとても生計が成り立たないので若者をはじめ家族は他所で給料を稼いで来て、ようやくその給料(収入)で家計が成り立っている、だから家に居るのはお年寄りばかりで働き手の「若者」は殆ど都会に出てしまって家には居ない、とも。