2005-06-27から1日間の記事一覧

「返せ」の銀行

つい先日まで、揉み手で「借りて下さい」「お貸しします」と言っていた銀行が、一転して「債鬼」となって「返せ」「さもなくば競売に付すぞ」、と取立てを迫るようになったのである。 (写真はEUのもう一方の主要国、東京・麻布の「ドイツ」大使館)

消えた「泡」

それによって「土地神話は崩れ」90年代日本の土地の評価額が一時アメリカの4倍にも達する2400兆円にも達したのが瞬く間に半値にまでになってしまった。日本の不動産の累積キャピタルゲインが、一時、1420兆円もあったのが正に「泡」のように消え去ってしまう…

一転「引締め政策」

「日米構造協議」は、土地政策・余暇不足等一面世論の支持する側面もあって、マスコミもそれを誇大に取り上げた事もあり、且つ、バブルの弊害が放置できる状態にない状況となった事から、一転して政府・日銀は「引締め政策」に転じた。今度は公定歩合をごく…

「借りて下さい」

銀行は担保になる不動産さえあれば、客に借入を勧め、与信の供与に狂奔した。「土地神話」もあったが、当時は借入れに応じない向きは、むしろ愚鈍と見る風潮さえもあった。 当時の税制もバブルを引き起こす要因であった。路線価は実勢価格のほぼ半値で、相続…

バブル発生

1980年代をもう一度振り返ってみたい。バブル発生は、プラザ合意に基づく急激な公定歩合の5回にわたる2.5%までの引き下げ、この史上最低水準の「超低金利」を実に2年3ヶ月もの長期にわたり続けたことが、先ず原因の第一に挙げねばなるまい。 加えて19…