2005-07-20から1日間の記事一覧

大口政治献金者

エンロン社は、ブッシュ政権樹立の最大の功労者とされ、エンロン社は、ブッシュの大統領選挙に際し200万ドル(約2.2億円)の献金をしている。 他にもレイ会長自身、32万ドルの個人献金を行い、レイの妻名義で、ブッシュ大統領の就任式の祝い金として10万ド…

「デリバテブ手法」

エンロン社では「デリバテブ手法」(金融派生商品)で,例えば3年後の価格を幾らと予想し,それより安い発電会社と供給契約をし、片やそれよりも高い価格で需要家と供給契約を結ぶのである。 これは事業に規制撤廃の流れを取り込み、一種の「賭け」の要素を入れ…

エンロン社の生い立ち

先ず、エンロン社の生い立ちから見る。エンロン社は、1985年、テキサス州で合併によりガスパイプライン会社として設立され、ガス、電力産業の規制緩和の波に乗ってエネルギー取引を柱に急速に業績を拡大した会社である。 同社の業績は、合併後の15年で全米第…

「規制緩和」と、ビジネス

「エンロン事件」は、現在のアメリカの持つ諸問題を象徴的に現出したものである。 エンロン事件には、大きく分けて、規制緩和による「デリバティブ取引」の危険性と、企業犯罪及び政治スキャンダルの3つの問題がある、とされる。