2006-02-03から1日間の記事一覧

「モノには魂がある」

その日も勤め先の仕事が遅くなり、帰宅は深夜、月明かりで四囲をうっすら浮かび上がらせていた晩秋の夜であった。 妻と子達が待つ家路を急ぎつつ、何時ものように家を目の前にして歩を進めていた時の事である。一角の明かりの点いた部屋が妻子の待つ部屋であ…

回想

年令のせいだろうか、この頃、寝つきも悪く、又、夢を見る事も多くなった、不思議な事だが、その夢に出る「吾が子たち(二人)」は、決まって未だ「よちよち歩き」の幼い頃である事が多い。 二人の子供も、幸いに今では共に孫もいる年令で、夫々が一家を成し…

「トンネルを抜けると」

所用を兼ねて昨日(2月2日)から北陸入りをした、上越新幹線で長いトンネルを抜けた途端に越後湯沢から一面雪景色に変り、寒さも一入り身に沁みる。 小春日和の東京に住んでいると、北国の豪雪は他所事のようにさえ感じられるのだが、このように「日々の幸せ…