EU⑪ フインランド

okamakoto2005-02-00

2月18日
さて大分わき道にそれたが、「EU見聞」も一応今日で一区切り、と思っている。先回旅行で最後に行った国はフインランドだった。この国はごく短時間(一晩)だったが、北欧フインランドも実に「静かな田舎町」の風情だった。


夕方6時にストックホルム港からフインランド首都ヘルシンキに一夜をかけて船旅で入る。海路は白夜の中を3万8000トン級の豪華船による「ヴァイキング・ライン」で我々にとって初体験であった。ストックホルム湾は無慮数千と言われる大小の島々を抜けるように進むので、全く振動もなく快適そのものだ。


ヘルシンキは1952年にオリンピックが開催され、その競技場が見学コースになっていた。第2次大戦後日本が始めて参加したオリンピック競技会場が此処だった、と聞くと一入の思いがした。シベリウス公園や街のあちこちには花市場があって華々しさを競い合っていた。


フインランドの人口520万人、面積33.8平方キロ(日本の9割)、北欧4か国中此処だけは王制を敷いてはいない、共和制である。
この国は何と言ってもロシアとは陸続きで、古今、宿縁の仲と言うべき隣国同士である。1157年一旦はスウエーデンに占領され1809年ロシア皇帝を大公とし、1917年までロシアの支配下にあった。


1917年ロシア革命を機に独立、共和国となった。第2次大戦でロシアに敗れて国土の一部を失い、その後ロシア(旧ソ連)とは友好協力条約下で推移した。ソ連崩壊後は西側陣営に参画し、1994年NATO加盟、1995年には真っ先にEUに加盟1999年にはユーロにも参加してきた。その意味ではスカンジナビア諸国の中でも最も西側になった国である。社民党ハロネン氏が2000年初の女性大統領に就いている。