アメリカの成り立ち

元々イギリスの既存貴族社会に不満を持ち、あぶれた人達が新大陸に夢を馳せ移民して来て、多くの先住の「アメリカインデアン」を皆殺しにして建国した国がアメリカである。
今月の日経新聞私の履歴書」は、世界的著名な経済学者「ピーター・ドラッカー氏」だが、氏がかってロンドンに勤務していた折に、「米国へ移住したならず者達」と評した銀行家の言葉がある(2月12日朝刊)。氏は現在96歳、若い頃の事だからほぼ70年前の事だが、イギリス本国のアメリカ人感が出ていて面白い、「ならず者」は言い過ぎとしても「成り上がり者」である事は間違いない。(それにしてもたかだか200年余りで世界に比類ない国を作り上げたヤンキー魂には敬意を表さねばならない、と思っている。)


注目すべきは、この国のパスポート所持率は18%に過ぎないと言うことだ(寺島実郎氏)。外国へ行く事もなく、他国を知らないアメリカ人が8割以上も居ると言う事は、如何に多くのアメリカ人は一国主義で「外国の事には無理解か」と言う事でもある。何年か前訪米した際、「自由の女神像」への乗船場で(賑やかに姦しく)順番待ちしているする人達に「何処からか」と聞いてみるとアメリカ各地から来ている所謂「おのぼりさん連中」だった。