社会的インフラとしてのCATV

ではアメリカはどうか、アメリカにはNHKやBBCに相当する「公共放送」はない、総て広告を原資にする民放である。然し決定的に違うのは最終需要家(聴取者)が契約し、支払う先はCATV局へである。これはヨーロッパも大体同じである。CATV(コミニテイ・アンテナ・テレヴィジョン)が社会的インフラとして殆どの家庭に普及しているからである。インフラと言えば日本では電気・水道・ガス・電話だと思いがちだか、欧米ではそれに有線のテレビケーブルが加わっている。CATVの料金は日本円で大体月額3500円相当だ(34ドル84セント)。チャンネル数は大体500チャンネルもある。