放送局は卸し業者


日本で考えるCATVはごく狭い範囲の「難視聴対策」程度を考えがちだが、欧米ではCATV局が放送の「小売業者」に当る。一般消費者は小売業に当るCATVと契約するのである。然しCATVと言っても1局当り何千世帯、アメリカのCATV全契約数は6500万世帯と言われる。そこへ卸業者「地上放送局」が「空きチャンネル」を目掛けて売り込みを掛ける、放送局は原則的には直接最終需要家へは放送しないのである。但しアメリカでも欧州でもCATV会社に「再放送義務」を課している.地元放送局制作の番組を一定時間はCATVが必ず放送しなければならない、と。